ヴィルツがリバプールでどう輝く?スロット監督の起用法を大胆予想

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史上最高額での移籍が決定

ドイツの至宝フロリアン・ヴィルツ(22歳)が、ついにバイエル・レバークーゼンからリバプールへの移籍を果たした。移籍金1億2500万€(約215億円)は英プレミアリーグ史上最高額であり、世界全体でも歴代3位という破格の金額だ。現在の市場価値1億4000万£を考えても、リバプールがいかに彼を高く評価しているかがわかる。

ヴィルツってどんな選手?

基本プロフィール

  • 国籍: ドイツ
  • 生年月日: 2002年5月3日(22歳)
  • 身長/体重: 177cm/72kg
  • 利き足: 右足

輝かしいキャリア

2019/20シーズン冬にレバークーゼンに移籍したヴィルツは、まさに伝説を作り続けてきた。2020年5月、17歳15日でブンデスリーガデビューを果たし、これはリーグ史上3番目、クラブ史上最年少記録。さらに同年6月、バイエルン・ミュンヘン戦で移籍後初ゴールを17歳34日で決め、当時のリーグ史上最年少ゴール記録を樹立した。

2021年9月にはドイツA代表デビューも果たし、若くして代表の中心選手となっている。

圧倒的な成績

23/24シーズン(リーグ無敗優勝の立役者)

  • 全大会: 49試合出場 18ゴール20アシスト
  • リーグ戦: 32試合出場 11ゴール12アシスト
  • リーグ年間MVP受賞
  • チーム成績: ブンデスリーガ無敗優勝、DFBポカール優勝、ヨーロッパリーグ準優勝

24/25シーズン

  • 全大会: 45試合出場 16ゴール15アシスト
  • リーグ戦: 31試合出場 10ゴール13アシスト

ヴィルツの恐るべき能力

ヴィルツの最大の魅力は、すべてができる万能性にある。ゴール、アシスト、ドリブル、パス、デュエル——攻撃的なプレーのあらゆる面で高いレベルを誇る。

24/25シーズンのブンデスリーガでの統計が彼の能力を物語っている:

  • ゴール数: 10(リーグ17位)
  • アシスト数: 12(リーグ2位)
  • ビッグチャンスクリエイト: 17(リーグ2位)
  • ドリブル成功数: 82回(リーグ1位)
  • デュエル: 383回(リーグ2位)

これほど多彩な能力を持つ選手は現代サッカーでも稀有な存在だ。

レバークーゼンでの起用法

シャビ・アロンソ監督のもとでは、主にトップ下またはゼロトップとして起用されてきた。偽9番的な役割で中盤に降りてゲームメイクし、時にはゴール前に飛び出してフィニッシュを決める。この柔軟性が無敗優勝の原動力となった。

スロット監督はどう起用する?リバプールでの予想ポジション

アルネ・スロット監督の手腕が注目される中、ヴィルツの起用法を3つのパターンで予想してみよう。

【起用案A】4-3-3のゼロトップ(可能性:★★★★☆)

最も現実的な選択肢がこれだ。ヴィルツを偽9番として起用し、中盤に降りて数的有利を作り出す役割を担わせる。

メリット

  • 現在のドミニク・ソボスライとの同時起用が可能
  • サラー、ガクポ、エキティケのウイングにより多くの得点機会を与えられる
  • スロットが昨シーズンソボスライで試していた戦術の完成形

【起用案B】4-2-3-1のトップ下(可能性:★★★★★)

最も可能性が高い起用法がこれだろう。レバークーゼン時代とほぼ変わらないポジションで、ヴィルツが最も輝ける場所だ。

メリット

  • ヴィルツの能力を最大限発揮できる
  • 慣れ親しんだポジション
  • チームの攻撃の中心として機能

デメリット

  • ソボスライがベンチスタートになる可能性

【起用案C】4-2-2-2の左CAM(可能性:★★☆☆☆)

最も可能性が低いと考えられる。

理由

  • ヴィルツの能力を制限してしまう可能性
  • ガクポやソボスライとのポジション競争が激化
  • 左IHでの起用はマクアリスターがいるため現実的ではない

しかし、どのフォーメーション、ポジションでも関係なくヴィルツは柔軟にプレーし活躍できない可能性はほぼ無いと考える

唯一の懸念点とその解決策

スロット監督のスタメン固定癖

スロット監督には「一度気に入った選手を使い続ける」傾向がある。しかし、現代のプレミアリーグ、特にリバプールのような強豪クラブでは過密日程複数コンペティションへの対応が不可欠だ。

解決の鍵

  • 1ポジションに2人の一流選手を配置する「1.5軍システム」
  • 現在のスタメン選手は完全にベンチに回るのではなく、ローテーションの軸となる

プレミアリーグの激しさ

ブンデスリーガと比較してプレミアリーグはより高い強度を要求される、試合日程もとても過密なことが予想される。チャンピョンズリーグや国内カップ戦も併せて戦っていくためブンデスよりも難しくなることが考えられる。また、ヴィルツには2022年3月の前十字靭帯断裂の経歴もある。

対策

  • 段階的な適応期間の設定
  • フィジカル面でのサポート強化
  • 戦術的な理解を深める時間の確保

結論:スロットの戦術的柔軟性に期待

スロット監督の戦術には高い柔軟性がある。ヴィルツという万能選手を獲得することで、リバプールの攻撃バリエーションは格段に豊富になるだろう。

最も現実的なのは4-2-3-1でのトップ下起用だが、4-3-3でのゼロトップも十分に考えられる。いずれにせよ、史上最高額で獲得した22歳の天才が、アンフィールドでどんな魔法を見せてくれるのか——新シーズンが待ち遠しい。

ヴィルツの加入により、リバプールの攻撃陣は「サラー、ヴィルツ、ガクポ」という恐ろしいトリオを形成する可能性が高い。プレミアリーグの新たな伝説の始まりを、我々は目撃することになるかもしれない。
リバプールにはプレミアリーグ2連覇とリーグ、CL、国内カップの三冠を狙えるチーム力があるため頑張ってほしい。

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