移籍概要:6250万ポンドの大型補強
(出展:Manchester United、Matheus Cunha公式instagram)
マンチェスター・ユナイテッドが、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズからマテウス・クーニャを獲得した。移籍金は契約解除金の6250万ポンド(約125億円)と、この冬の移籍市場でも大きな話題となる金額だ。
移籍詳細
- 移籍金:6250万ポンド(契約解除金)
- 契約期間:5年+1年延長オプション
- 背番号:10番
- 年齢:26歳(1999年5月27日生まれ)
- 国籍:ブラジル
- 身長:183cm / 利き足:右
数字で見るクーニャの実力
(出展:Matheus Cunha公式instagram)
24-25シーズンの圧倒的パフォーマンス
リーグ戦成績:33試合15ゴール6アシスト
この数字だけでも十分印象的だが、より注目すべきは得点ランキング8位という結果を、リーグ16位のウルブスで記録していることだ。上位チームでプレーしていない選手がこれほどの得点力を示すのは稀で、ユナイテッドのような攻撃的なチームでさらなる飛躍が期待できる。
決定力の高さ:プレミアNo.2の数値
特筆すべきは、ゴール期待値を上回る決定力でムベウモに次ぐリーグ2位という事実だ。これは単なる運ではなく、確実にチャンスをゴールに結びつける技術の証明である。

得点パターンの多様性
クーニャの得点パターンはワンタッチシュートとミドルシュートが中心となっている。前所属のウルブスがボール保持型のチームではなかったため、全15ゴールのうち9ゴールがカウンターからの得点だった。しかし、ポゼッション時からも6ゴールを記録しており、どちらの状況でも得点能力を発揮できる万能性を示している。
ユナイテッドが抱える問題とクーニャの適合性
(出展:Premier League、Matheus Cunha公式instagram)
深刻な得点力不足の解決策
現在のユナイテッドが抱える最大の問題は得点力の低さだ。今季リーグ戦で2桁ゴールを記録した選手が1人もいないという現状は、トップ6を目指すクラブとしては深刻すぎる。リーグ戦での全得点は44ゴールにとどまっておりこの数字はリーグ15位という結果です。
膠着状態からのゴール創出能力こそがクーニャの最大の価値である。ユナイテッドには現状、相手守備を個人技で崩せる選手が不足しており、クーニャの加入はこの問題を直接的に解決する。
ブルーノ・フェルナンデス依存からの脱却
ユナイテッドのもう一つの課題はブルーノ・フェルナンデス依存だ。攻撃の起点が一人の選手に集中しすぎている現状は、相手チームに対策を立てられやすい。クーニャとムベウモの加入により、この問題も段階的に改善されていくと考えられる。
戦術的強み:なぜユナイテッドに必要な選手なのか
突破力と推進力
オンザボールで状況を打破できる選手がユナイテッドには不足している。クーニャは一人でボールを運び、そのままゴールまで完結できる稀有な能力を持つ。この特徴は、相手の守備ブロックを個人技で崩す際に絶大な威力を発揮する。
チャンスクリエイト能力
攻撃面での貢献は得点だけにとどまらない。クーニャはチャンスクリエイトでも高い能力を示しており、ブルーノ・フェルナンデスがリーグトップのチャンスメイク力を持つことを考えると、両者の組み合わせは爆発的な攻撃力を生み出す可能性がある。
守備面への懸念は杞憂
一部で指摘される「ウォーキング問題」だが、これは過度な心配と考えられる。アトレティコ・マドリード時代には守備が上手いフォワードとして評価されており、タックルやインターセプトの数値でも決して悪くない。むしろ、戦術的な理解度の高さを示している。
予想される戦術的起用法
(出展:Manchester United、Plemier League公式instagram)
3-4-3システムでのシャドー起用
ユナイテッドが採用する3-4-3システムにおいて、クーニャはシャドーポジションでの起用が最も効果的だろう。ムベウモとの2シャドーで両サイドから得点を量産する形が理想的だ。
この配置により:
- 中央のスペースを有効活用
- サイドからの切り込みでゴールを狙える
- ブルーノとの連携でさらなるチャンス創出
移籍の成功可能性:プレミア実績が示す安心感
すでにプレミアリーグで結果を残している選手という点は、移籍リスクを大幅に軽減する。環境適応の問題がなく、即戦力として期待できる。
ウルブスでの実績を考慮すると、ユナイテッドでも2桁得点・2桁アシストは十分に達成可能な数字だ。むしろ、より良い環境でさらなる飛躍が期待される。
結論:ユナイテッドのCL圏内復帰の鍵
(出展:Matheus Cunha公式instagram)
マテウス・クーニャの加入は、ユナイテッドの根本的な問題解決に直結する補強だ。得点力不足の解消、個人で局面を打開できる選手の獲得、そしてブルーノ依存からの脱却という3つの課題を同時に解決できる可能性を秘めている。
26歳という年齢は経験と成長余地のバランスが取れており、背番号10番という責任あるポジションでも重圧を感じることなく、ユナイテッドをチャンピオンズリーグ圏内に導く存在となってほしい。
データが示す実力、プレミアでの実績、そして戦術的適合性。すべての要素が、クーニャのユナイテッドでの成功を予感させる移籍となっている。